昨年はブルセラ症やマラリア、ツツガムシ病など海外から流入してきた伝染病が増加し、保健当局が予防対策の策定を急いでいる。
 疾病管理本部が21日に発表した「2005年伝染病監視年報」によると、マラリアの発生は2004年まで減少していたが昨年は増加に転じた。2004年には864人だったマラリア患者が昨年は1369人にまで増加。南北休戦ライン付近の西部地域に当たる仁川市江華郡、京畿道金浦郡・坡州市・漣川郡などを中心にマラリア患者が増えているとみられる。

 また、つつが虫病患者も2004年の4699人から昨年は6780人に増加した。これは秋の平均気温が上昇しているのに加え、疾病媒介のダニに対する個人レベルの対策が不十分なためと考えられる。さらに、人や家畜に伝染するブルセラ症も2000年に法定伝染病に指定された後、畜産業の従業員や食肉処理業者、獣医師などを中心に2003年に16人、2004年に47人、2005年に158人と年々増加している。

 疾病管理本部は、ブルセラ症などの人畜共通感染症は何よりも予防が重要だと判断し、農林部と協力して共同予防管理の指針をまとめる方針だ。

 一方、細菌性の赤痢やパラチフス、腸出血性の大腸菌感染症、髄膜球菌性髄膜炎などは減少している。赤痢患者は2003年に1117人だったが、2004年に487人、2005年に317人と大きく減っている。

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