国防部高官関係者は20日、2010年以前の戦時作戦統制権の移譲は事実上難しいとの立場を示した。米国側は2010年以前にも移譲が可能だとしているが、統制権を単独で行使するためには、ソフトやハードウエア、能力、準備状況などがすべて考慮される必要があると指摘し、「現実的には難しいのでは」と述べた。
 現在韓米両国が共同行使している朝鮮半島の戦時作戦統制権を韓国軍の単独行使とするには、自主的な戦争抑制能力と装備、新たな作戦指揮構造など基盤の構築が不可欠だが、2010年以前にこれをすべて充足するには時間が足りないとの見方だ。韓国軍は2010年に1軍司令部と3軍司令部を統合した地上作戦司令部を創設する予定だが、それより前の統制権単独公使は難しいと思われる。地上作戦司令部は平時に限らず、今後韓米の合意に基づき統制権を行使する合同参謀本部の指揮に従い、地上軍の作戦を総括することになる。

 国防部高官関係者は統制権の移譲時期について、内部でも2012年ごろに可能とする見方が強いと明らかにしている。韓米は10月の韓米年次安保協議会(SCM)が開催される前までに協議を続けると強調し、「将来の子孫がみても当時の原則が正しかったと思えるような方向に進むべき」と述べた。

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