記者会見を進めようとする反韓米FTA団体の会員と、警備に立つ警察=10日、ソウル(聯合)
記者会見を進めようとする反韓米FTA団体の会員と、警備に立つ警察=10日、ソウル(聯合)
韓米自由貿易協定(FTA)第2次本交渉が始まった10日、労働者や市民団体は交渉が行われるソウル新羅ホテル周辺で記者会見やデモを行うなどFTA阻止活動に乗り出した。
 韓米FTA阻止汎国民運動本部などFTAに反対する団体の代表者らは記者会見で、「FTAが妥結されれば、米国の巨大資本と韓国の独占資本のための構造調整が進むなかで、農業、医療、教育といった民衆の基盤が危機にさらされる」と強調し、交渉を直ちに中断するよう促した。全国民主労働組合総連盟と韓国労働組合総連盟も米国の2大労組と共同記者会見を開き、「韓米FTAが両国労働者の権利を縮小させ、雇用不安を引き起こす」として交渉中断を求めた。

 労働団体は午後からソウル市内で、「韓米FTA交渉対応戦略討論会」を開き、韓米労働界の対応方法を話し合う。環境運動連合など全国約400市民団体からなる市民社会団体連帯会議も同日午前、交渉会場の近くで記者会見し、14日までのリレー式1人デモを開始した。

 警察は交渉会場の周辺に約3480人を配置した。

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