韓国銀行が27日に明らかにしたところによると、本店の交換窓口では最近、未使用の10ウォン硬貨50枚入りのロール40本詰め(2万ウォン分)を求める人が急増したという。自営業者による実際の需要もあるが、ほとんどは投機目的のコレクターのようだ。箱入りのままインターネットのオークションサイトにかけられ、17万5000ウォンの値をつけた例もあれば、発行年度別に50枚を1ロールにし、額面価格の10倍以上で販売する例も目につく。
これに対し韓国銀行では、10ウォン硬貨は市場に十分供給されておりロール単位の未使用硬貨も簡単に入手できるにもかかわらずこうした取り引きが盛んなのは、一部の業者が投機を助長しているためとし、未使用硬貨の交換量を制限した。40本詰めとは交換できず、1人当たり10ロール、500枚までとする。また、市中銀行に対してもコレクション目的の場合は、箱単位の交換を控えるよう協力を求めた。韓国銀行関係者は、「10ウォン硬貨は銅を主原料とするため、時間がたてば変色し所蔵価値は下がるにもかかわらず、高額で取り引きされるのは理解できない」と話している。
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