韓国俳優オム・テウンがソフトなイメージから脱却し、タフな男に変身した。韓国で11月24日に公開される主演映画「特捜本(特殊捜査本部)」で、警察の不正事件を暴く刑事、キム・ソンボムを演じ、力強く荒々しい姿を見せている。

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 2005年に放送された初の主演ドラマ「復活」でも刑事役を演じ、マニアックなファンができるほど強烈なイメージを残したが、その後はソフトなイメージの役を演じることが多かった。ドラマ「善徳女王」ではトンマン王女を守る思慮深いキム・ユシンを、映画「シラノ・エージェンシー」では昔の恋人を忘れられない繊細な男、ビョンフンを演じた。

 その反動からか、「特捜本」では、これまで隠されていたオム・テウンの野性的な魅力が存分に引き出されたといえる。本人も、映画の荒々しい雰囲気が気に入っており、久しぶりにパワフルな役を演じたことに満足げだ。

 映画では、常に古びたジャンパーにジーンズという格好で登場する。監督からの要請もあってノーメークで出演した。実際に刑事と会って話を聞いたり、張り込み捜査に同行するなど、役作りのための準備も欠かさなかった。「実際に刑事に会ってみて気付いたことは、刑事も職業の一つだということです。そういう点が責任感や勇気につながると思いました。映画などで格好よく描かれがちな張り込み捜査も結局はじっと待つ地道な仕事です。刑事といえば恐そうだというイメージがありましたが、みんな同じ人間なんだと感じました」

 撮影量が多いにもかかわらず、時間は限られていたため、作品の完成度が落ちるのではないかと心配したが、予想以上の仕上がりに安心したという。「観客にも楽しんでもらえるのではないでしょうか」と期待を寄せた。