韓国で「デジタル証券」が制度化へ…発行・流通を許容(画像提供:wowkorea)
韓国で「デジタル証券」が制度化へ…発行・流通を許容(画像提供:wowkorea)
韓国の金融委員会がブロックチェーン技術を基盤とした「デジタル証券」を取引できる証券市場を開く。デジタル証券の発行を認めるものの、安全な場外流通市場を設け、新しい技術の変化を取り入れるという趣旨だ。デジタル証券とは「トークン化有価証券(Security Token)」とも呼ばれ、分散型元帳技術を基盤にデジタル化された資本市場法上の証券をいう。

 金融委員会は30日、大統領への業務報告を通じて「デジタル転換(Digital Transformation)により、急速に増えている分散型元帳技術とデジタル証券の発行・流通需要を制度的に包容する必要がある」としてこのように明らかにした。

 同委員会は証券の判断原則として、証券に該当する可能性が高かったり、低かったりした場合の例を提供。資本市場法適用の予測可能性を向上させるという計画だ。これについては昨年4月、パーツ投資(高額の投資商品を分けて販売)のガイドラインと同じ原則を適用する方針だという。

 同委員会は資本市場法と電子証券法制度を整備し、デジタル証券の発行と流通を後押しする。デジタル証券を電子証券法上、証券のトークン方式で受け入れ、デジタル証券も実物証券・電子証券と同様に、実質的な権利関係などを認められるようにする予定だ。一定要件を満たした場合、証券会社を通さずに証券トークンを単独で発行できるようにする。投資契約証券・信託収益証券場外の取引仲介業を新設し、場外流通プラットフォームも制度化する。

 同委員会は来週初め、具体的な「デジタル証券発行・流通規律体系整備方案」を発表する予定だ。
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