現代自動車のFCV「NEXO」(資料写真)=(聯合ニュース)
現代自動車のFCV「NEXO」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】エネルギー市場専門の韓国調査会社、SNEリサーチは5日、今年1~10月に世界で新規登録された燃料電池車(FCV)は1万6195台で、前年同期比8.8%増加したと発表した。韓国・現代自動車のFCV「NEXO(ネッソ)」は同期間に累計9591台を売り上げ、2位のトヨタ自動車「MIRAI」(2897台)を大きく上回って首位の座を守った。シェアはNEXOが59.2%で、MIRAI(17.9%)を41.3ポイントリードしている。

 

 続いてホンダ「クラリティ」が209台、中国・上海汽車集団傘下、上汽大通汽車のブランド「MAXUS」の「EUNIQ7」FCVモデルが198台となっている。

 SNEリサーチは、トヨタとホンダは日本で半導体部品関連のサプライチェーン(供給網)問題により生産への打撃が続き、ホンダはクラリティの生産を2021年8月に終了したことで低迷していると分析した。トヨタは今年末に中国で2代目「MIRAI」を発売し、今後は現地生産も推進する計画で、シェアを徐々に回復する見通しだ。

 SNEリサーチは、NEXOの販売台数は堅調であり、今後FCV市場でトップを維持すると予想。一方で、日本と中国の完成車メーカーが各政府の投資を受けてFCVを開発・発売する計画だとして、中国は政府の強い意気込みにより激しい追い上げを見せるだろうとの見方を示した。


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