<梨泰院事故>いまだ公式謝罪のない尹大統領…遺族協議会「一方的に善処しているように見せかけている」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
<梨泰院事故>いまだ公式謝罪のない尹大統領…遺族協議会「一方的に善処しているように見せかけている」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
イテウォン(梨泰院)の圧死事故の遺族らが事故発生から1か月が経ち「遺族協議会」を結成し、真相の調査と責任者の処罰と謝罪を要求しているなか、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領はまだ公式の立場を表明していない。

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大統領執務室の関係者は29日、「大統領は数回にわたり、さまざまな席で遺族の方々に深い謝罪の意を伝えた」とし、「遺族の皆さんが一点の疑惑もなく真相を明確に究明することが、遺族のために政府がすべき最も重要なことだ」と述べた。

これに先立ち尹大統領は11月1日、犠牲者の遺体安置所を非公式に訪れ、遺族に対し「国がきちんと守ってあげられず大統領として申し訳ない」と述べた。

4日にはソウル市チョンノ(鍾路)区のチョゲサ(曹渓寺)を訪れ、「梨泰院惨事犠牲霊家追慕慰霊法会」の追悼の辞として「国民の生命と安全に責任を負わなければならない大統領として悲痛で申し訳ない気持ち」と述べた。

今月7日にヨンサン(龍山)の大統領執務室で開かれた国家安全システム点検会議では「言葉では言い尽くせない悲劇に直面した遺族と、痛みと悲しみを共にしている国民に申し訳ない気持ち」と明らかにしたが、国民に対しての談話を通じた公式の謝罪メッセージはなかった。

これに対して65人の遺族が集まった「10・29梨泰院惨事犠牲者遺族協議会」は28日、声明文を通じて「(当局は)一部の責任者に対して捜査と調査を行い、遺族に対していかなる説明も行っていない。この状況で『なぜ国家賠償を検討するという話』から始めるのか」として「謝罪して責任を認め、遺族と協議しろという単純な要求にさえ応えない政府をどうやって信頼できるのか」と批判した。

さらに「(政府は)遺族の意見を全く聞かず、一方的に位牌(いはい)のない合同焼香所を設置し、追悼期間を設定し、葬儀費用と慰労費の支給を発表した」と主張した。

与党からも、尹大統領は主務長官を更迭するなど、政治的責任を負うべきだとの批判を受けている。

イ・オンジュ元議員は30日、MBCのラジオニュースに出演し、「法治が過剰になると公安統治に流れる。それで政治が不在になる雰囲気があり、とても心配な状況」と述べ、「長官と大統領は法治を越えた政治を行うことが必要だ。それ(辞任)が国民と犠牲者の遺族を慰めるアクションと見られる」と強調した。

惨事の犠牲者の一人であるイ・ジハンさんの父親は29日、キョンヒャン(京郷)新聞との電話インタビューの中で「尹大統領がイ・サンミン行政安全部長官の肩を撫でているのに、特別捜査本部が(イ長官を)捜査できるのか」と語り、「(イ長官は)罷免されなければならず、一般人として捜査を受けなければならない」と声を高めた。

一方、政府は梨泰院圧死事故の行政安全部支援団を通じて遺族協議会の設立と追悼事業を支援し、協議会の要請事項を関係省庁と協力して迅速に処理する方針だ。
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