現場調査を終えて記者団の質問に答える元氏(共同取材)=30日、ソウル(聯合ニュース)
現場調査を終えて記者団の質問に答える元氏(共同取材)=30日、ソウル(聯合ニュース)
◇物流スト 国土交通相「いつでも追加の命令発動」 元喜龍(ウォン・ヒリョン)国土交通部長官は30日、労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の公共運輸労組貨物連帯本部によるゼネラルストライキを受けてソウルのセメント運送業者の現場調査を行った後、記者団に対し「危機が起きてから措置を取ったのでは遅い」として「(セメント以外の分野でも)危機が迫っていると判断されれば、いつでもちゅうちょせず追加の業務開始命令を発動する」と述べた。元氏は、前日に業務開始命令を出したセメント分野では運送量が回復しつつあるとの見方を示した。◇ソウル地下鉄がゼネスト突入 労組「政治的ストではない」 ソウルの地下鉄を運営するソウル交通公社の労働組合は、ソウル市庁前で約5000人が参加して出陣式を開き、ゼネラルストライキ突入を宣言した。ソウル交通公社労組のストは2016年9月以来約6年ぶり。労組のキム・ジョンタク事務処長は「われわれのストライキは政治ストではなく、リストラストだ。リストラを闘争で防ぐ」として呉世勲(オ・セフン)ソウル市長の発言を批判した。これに先立ち、呉氏は記者会見で「表面的なストの理由はリストラと改革案の撤回とされているが、裏では貨物連帯のストと背景がつながっているというのがわれわれの判断だ」と主張した。◇労組全国組織 来月3日にソウル・釜山で大規模集会 民主労総は政府のセメント運送事業者に対する業務開始命令を受け、来月3日にソウルと釜山で全国労働者大会を開き、6日に一斉ゼネストを行うと発表した。民主労総は政府の業務開始命令を「国民の基本権を侵害し、労働3権を無力化する反憲法的暴挙」とし、貨物連帯のストは「必ず勝利しなければならない民主労総の全組織的闘争だ」と強調した。民主労総のヤン・ギョンス委員長は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が労働者に命を賭して働くことを強制しているとして、業務開始命令は貨物労働者に対する戒厳令と同じだと述べた。◇中ロの軍用機8機 韓国防空識別圏に進入 合同参謀本部は30日、中国の軍用機2機とロシアの軍用機6機が南部と東部の韓国防空識別圏(KADIZ)に進入した後、KADIZを出たと明らかにした。領空侵犯はなかったという。韓国軍は中国とロシアの軍用機がKADIZに進入する前から戦闘機を投入し、偶発的な状況に備えた戦術措置を取った。
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