FIFAが公開した試合後の日本代表ロッカールーム(画像提供:wowkorea)
FIFAが公開した試合後の日本代表ロッカールーム(画像提供:wowkorea)
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、23日、日本がドイツを2-1で破った劇的勝利は韓国メディアも大きく報じた。

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 聯合ニュースは、前日にサウジアラビアが強豪アルゼンチンを下したのに続き、「2日連続でアジアのチームが大異変を起こした」と伝え、「日本は少ない機会を確実にものにし、ドイツを破った」と解説した。

 中央日報は「世界を驚かせる結果だっただけに、当事者の反応の違いも大きかった。一方(ドイツ)は動揺を隠せず、一方(日本)は奇跡のカタルシスから容易に抜け出せない表情だ」と第三者の目で冷静に状況を伝えた。さらに同紙は「当然の勝利を予想していた初戦で敗れたドイツは沈鬱(ちんうつ)な雰囲気だ。当初、スペインと組1位を争うと予想していたが、不意の一撃を食らって国内は衝撃に包まれた。一方、期待は大きくなかった日本はお祭りモードだ。翌日の主要紙の1面は日本の選手らが喚起する写真で埋まり、その他のメディアも一斉にドイツ戦の勝利を伝えた」と報じた。まさかの敗戦を報じるドイツの有力紙ビルトの記事も紹介。ビルトは「理解しがたい場面に直面することになった。2018年ロシアW杯でもグループリーグで敗退したが、今回も危機を迎えた」などと報じた。

 試合は前半33分、MFイルカイ・ギュンドアンのPKで先制され、0-1で折り返した。後半30分にMF堂安律(フライブルク)、同38分に浅野拓磨(ボーフム)の連続ゴールで一気に試合をひっくり返し、2-1で日本が逆転勝利した。

 中央日報は日本の勝利を「まるで4年前の韓国を見ているようだった」と伝えた。前回のロシア大会で韓国はドイツを2-0で下している。韓国メディアの「OSEN」もこの点に言及し「韓国の奇跡を再現した」と4年前の自国の勝利と重ねた。

 スポーツ韓国は森保一監督の采配に着目して報じた。同紙は「最高の采配、日本のファンが森保に熱狂 完璧な指揮」との見出しで記事を掲載。「日本代表チームを率いる森保監督が大波乱を引き起こし、あっという間に神的な存在に浮上した。最高の交代を的中させた司令塔は試合後、勝利の功績は全て選手にあると答えた」と伝えた。

 試合で得点を決めたのはいずれも森保監督が途中起用した堂安と浅野で監督の采配は大当たり。監督は試合後「チームの総合力で、総力戦で戦うということ。スタートから出た選手ではなく、途中から出た選手が試合を決める。その流れでチームを勝たせることを選手がやってくれた」と興奮気味に話した。鮮やかな逆転劇に、日本人ファンはSNS上で森保監督を称賛。「采配、ここまで当たるか」「森保、神すぎる」「采配的中」「完璧すぎる」などと大興奮だった。

 韓国のスポーツ雑誌「フォートゥーフォー」は試合後の日本人サポーターの姿にも着目し、「日本が試合もマナーも勝利した」と伝えた。「フォートゥーフォー」は「日本人ファンはスタンドのごみを片付けた。21日に行われたカタールとエクアドルの開幕戦でも、日本人ファンがスタンドを清掃する行為で海外メディアから賛辞を受けた。今回も勝利の喜びを享受すると同時に、掃除までしながら海外から絶賛された」と報じた。

 日本に続けとばかりに、この試合の翌日に控えた韓国代表チームの初戦に期待を込めたのはOSENだ。OSENは日本の勝利に加え、サウジアラビアが強豪アルゼンチンに勝利したとしてアジア勢の躍進ぶりに着目。「そのバトンは韓国が引き継ぐ。韓国も大規模応援団の力が切実に必要な時だ」と初戦のウルグアイ戦を控えた自国にげきを飛ばした。

 日本でも活動している歌手のジェジュンはSNSで日本の対ドイツ戦勝利について言及し「いい試合だった」とした上で、「明日の韓国代表選も応援お願いします」と記した。

 韓国は24日のウルグアイ戦では0-0で引き分けた。日本に続く勝利とはならなかったが最低限の勝ち点1を獲得した。

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