2022ねん4~6月期、および7~9月期におけるDRAM市場のシェア。棒グラフ左からサムスン電子、SKハイニックス、マイクロン、南亜電路板、華邦電子(ウィンボンド)、その他(画像提供:wowkorea)
2022ねん4~6月期、および7~9月期におけるDRAM市場のシェア。棒グラフ左からサムスン電子、SKハイニックス、マイクロン、南亜電路板、華邦電子(ウィンボンド)、その他(画像提供:wowkorea)
台湾の市場調査会社「集邦科技(トレンドフォース)」によると、「サムスン電子」のことし7~9月期におけるDRAM市場のシェアは40.7%で4~6月期(43.5%)から2.8%減少した。

トップの成長が停滞するなか、「SKハイニックス」と米「マイクロン」はシェアを増やした。SKハイニックスは28.8%、マイクロンは26.4%で、それぞれ1.4%、1.9%増加した。

サムスン電子によるDRAMの売上高は7~9月期に74億ドル(USD、約1兆円)と、前期比33.5%減少。おもなDRAMメーカーの中で最大の減少幅となった。一方でSKハイニックスとマイクロンの減少幅は、それぞれ25.2%、23.3%にとどまった。

トップ3の企業による売上高減少を受け、世界のDRAM市場の規模も181億9000万ドル(約2兆5385億円)と、前期比28.9%縮小した。

こうしたなかサムスン電子は「中長期的な観点から需要の回復に備える必要がある」とし、減産することなく投資を続けるとの立場を明らかにしている。来年、第5世代のDRAMを量産すると明かしているサムスン電子としては、生産能力と技術力、原価競争力も確保する必要がある。

業界ではサムスン電子のこうした戦略が今後、DRAMを超えメモリー業界全般にどう影響を与えるのかに注目している。

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