日米韓による拡張抑止力強化に反発し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射に先立って猛烈な軍事的対応を言及したチェ・ソンヒ(崔善姫)外相が、今度は国連のアントニオ・グテーレス事務総長を猛非難した。

チェ外相は21日、国営“朝鮮中央通信”を通じて公開した談話で、グテーレス事務総長が北朝鮮のICBM試験発射を糾弾したことについて「国連事務総長が国連憲章の目的と原則そしてすべての問題において公正性と客観性・平衡性を固持すべき本然の使命を忘却し、とんでもなく嘆かわしい態度をとっていることに対し、強い遺憾を表する」と伝えた。

つづけて「国連事務総長は、米国の厳重な軍事的脅威に対処したわれわれの合法的で正当な自衛権行使に対し、再び『挑発だ』と言いがかりをつけた」とし「国連事務総長は米ホワイトハウスや米国務省の一員ではないかと錯覚する時が多い」と皮肉った。

チェ外相は「米国とその追従勢力たちの危険な対朝鮮(対北)軍事協力の動きによりもたらされた朝鮮半島と地域の懸念される安保環境の中、われわれは不可避的に自国自衛のための必須の行動措置をとるしかなかったことを明確にした」と主張した。

つづけて「それにもかかわらず、国連事務総長は『挑発』を米国ではなくわれわれに転嫁したことに対し、私はあぜんとし驚きを禁じ得なかった」とし「米国を中心とする追従勢力たちが、われわれの不可侵的な主権行為を国連安保理の議題とし、われわれに圧力を加えようと画策するのを黙認すること自体が、国連事務総長が『米国の操り人形』だということを証明している」と非難した。

また「朝鮮民主主義人民共和国は明白な対応の方向性をもって、米国と国連安保理の動きを見守っていることを思い起こさせる」と付け加えた。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96