バイデン大統領「米軍は、中国が台湾を侵攻すれば “防衛”する」

ジョー・バイデン米大統領は「中国が台湾を侵攻すれば、米軍が防衛に乗り出す」と語った。

米国はこれまで台湾に軍事支援をしても、中国が台湾を侵攻した時介入するかについて明らかにしない「戦略的あいまい性」を維持していたが、今回のバイデン大統領の発言が政策の変化を示唆するものなのか注目されている。

18日（現地時間）ロイター通信などによると、バイデン大統領はこの日放映された米CBS放送の番組に出演し、“中国が自分たちの島だと主張している台湾を、米軍は防衛するのか”という質問に「もし実際に前例のない攻撃があれば、そうする」と答えた。

“ウクライナとは異なり、米軍は中国の侵攻時に台湾を防衛するのか、明確にしてほしい”という質問に、バイデン大統領は「そうだ」とあらためて答えた。

ナンシー・ペロシ米国下院議長の台湾訪問以降、米中間の緊張が高まっていることから、バイデン大統領が衝突防止の次元で先制的な発言による警告をしたのか、それとも実際に政策の変化があったのかは、現時点でははっきりしていない。

バイデン大統領はこの日、習近平中国国家主席に対し「ウクライナに侵攻したロシアに加えられた制裁を違反すれば、対中投資は委縮するだろう」と警告した。