韓国の金聖翰・国家安保室長(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国の金聖翰・国家安保室長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル合ニュース】韓国の大統領室は31日、金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長が来月1日までの2日間、米ハワイでサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、日本の秋葉剛男国家安全保障局長との会談に出席すると発表した。

 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後、3カ国の安保当局トップが会談するのは初めて。

 大統領室は「会談では北の問題や韓米日の協力、経済安保、主要地域と国際問題などについて踏み込んだ議論が行われる予定」と明らかにした。9月1日の3カ国会談に先立ち、31日には2国間会談も行う。

 北朝鮮が韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」に反発する中、金氏は尹大統領が発表した北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行うという「大胆な構想」の詳細について日米に説明するとみられる。米国は大胆な構想を支持する立場を表明し、北朝鮮に前向きに応じるよう促している。

 会談ではペロシ米下院議長の今月上旬の台湾訪問以降、激化している中国の挑発に関しても議論する見通しだ。中国は台湾を包囲する形で軍事演習を実施し、米国は海軍艦艇の台湾海峡通過などで対抗するなど、緊迫した状況が続いている。

 また、経済安保問題を巡っても意見交換するとみられる。韓国は米国の「インフレ抑制法」が韓国企業を差別していると懸念を示し、被害の最小化に向けた措置を求めるとみられる。米国の半導体支援法により韓国企業が被害を受ける懸念を提起する可能性もある。

 韓日関係改善を巡る議論も行われる見通しだ。


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