韓国で企業トップに特赦...過去起業家への特赦に関心高まる(画像提供:wowkorea)
韓国で企業トップに特赦...過去起業家への特赦に関心高まる(画像提供:wowkorea)
15日、光復節(日本の植民地支配からの解放を祝う日)特別赦免(日本の恩赦相当)を通じて、起業家に対する赦免や復権がなされる中で、過去の企業家に対する赦免にも関心が集まっている。

イ・ジェヨン の最新ニュースまとめ

 今夏の特赦には起業家として、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長をはじめ、ロッテグループのシン・ドンビン(辛東彬、日本名は重光昭夫)会長、トングク(東国)製鋼のチャン・セジュ(張世宙)会長、STXグループのカン・ドクス(姜徳寿)前会長などが含まれた。

 こうした中で、韓国メディアのヘラルド経済新聞は13日、企業家の赦免史について紹介している。

 この記事によると、東国製鋼の張前会長は今回が2度目の赦免だという。2007年、故ノ・ムヒョン(盧武鉉)元大統領が国際通貨基金(IMF)通貨危機克服10周年を迎え、背任および横領疑惑で実刑宣告の張氏を特赦している。

 過去にさかのぼると、サムスンの故イ・ゴンヒ(李健煕)前会長も1997年と2009年に2度赦免された。1997年には故キム・ヨンサム(金泳三)元大統領が開天節(建国記念日)を迎え、故ノ・テウ(盧泰愚)元大統領の秘密資金事件に関わった李氏を赦免した。2009年には背任で実刑の李氏をイ・ミョンバク(李明博)元大統領が単独で赦免している。

 当時、韓国政府はピョンチャン(平昌)冬季五輪誘致に総力を傾ける状況であり、国際オリンピック委員会(IOC)委員が不在だったため、李氏の役割を期待して赦免したという。

 SKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長も2008年と2015年の2度にわたり赦免を受けている。崔氏は不当なインサイダー取引の疑いで実刑を受けたが、李明博元大統領が2008年に赦免した。続いて横領の疑いでもう一度実刑を受けたが、パク・クネ(朴槿恵)元大統領の特赦で2015年に釈放されている。

 崔氏は赦免後、社会的価値増進の先頭に立って大韓商工会議所会頭に就任するなど活発な活動を繰り広げており、SKグループを昨年財界順位2位に押し上げた。

 この他、ヒュンダイ(現代)車グループ、ドゥサン(斗山)グループ、ハンファ(韓火)グループ、ハンジン(韓進)グループ、CJグループなど、韓国経済を担う主要グループのトップらが過去に特赦されている。起業家の赦免は経済の活性化が主な理由だ。

 一方、今回赦免復権された起業家に対して、経済活性化に全力を傾けるべきだとの声も出ている。

 毎日経済新聞は13日付の社説で、「企業家がグローバルネットワークを積極的に活用し、国益と国格を高める努力も切実だ。李副会長も経済効果だけで61兆ウォンの釜山エキスポ誘致のため、民間外交に拍車をかけなければならない。企業家が赦免復権を契機に国民の期待に合うように社会的責任を果たし、愛され信頼される企業家に生まれ変わることを願う」と求めた。
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