韓国のパク・チン(朴振)外相(画像提供:wowkorea)
韓国のパク・チン(朴振)外相(画像提供:wowkorea)
韓国のパク・チン(朴振)外相は、シンガポール訪問とインドネシア・バリで開かれるG20(主要20か国)外相会議出席のため、きょう(5日)の午後韓国を発った。

パク外相はまず5~7日(現地時間)シンガポールを訪れリー・シェンロン首相と会い、またビビアン・バラクリシュナン外相とも会談を行なう。両国の協力強化とともに、ミャンマー・ウクライナ事態など地域・国際情勢に関して意見を交換する。パク外相は就任後初のASEAN諸国訪問を通じて、韓国のASEANとの協力意志を再確認するという構想である。

つづけてパク外相は7~8日に、インドネシア・バリで開催されるG20外相会議に出席する。今回の会議は、パク外相の初の多国間外交舞台となる。

これとともにパク外相はこの会議期間、多様な二国間接触を行なう予定である。特に、中国・日本とどのような接触が成されるのか注目されている。

まず中国に関しては、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領がNATO(北大西洋条約機構)首脳会議で「価値外交」を全面に掲げたことで「中国ジレンマ」が課題として取りざたされている状況である。中国の王毅(おうき)国務委員兼外相もG20外相会議に出席することから、パク外相とはどのようなかたちであっても対面接触が行なわれる可能性は高い。パク外相はメディアとのインタビューを通じて、“韓国のNATO首脳会議出席は、中国を狙ったものなのではないか”という見方について「中国は自由主義貿易により、最大の恵沢を受けた国だ」とし「国際秩序に参加していくことは、中国にとっても役立つことだ」と語っている。

一方、尹政府が日韓関係改善に力を注いでいる中、日韓外交司令塔間の接触も注目されている。日韓間の最大懸案である「元徴用工への賠償問題」解決のための官民協議会も、前日発足した状態だ。しかし日本は今月10日に参議院選挙を控えているため慎重な姿勢を維持していることから、正式な会談開催の可能性は高くない。ただアントニー・ブリンケン米国務長官と林芳正外相が会議に出席するとされていることから、日米韓が外相会談を行ない北朝鮮の核・ミサイル脅威の高度化に対する3か国協力などを話し合う可能性は残されている。

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