1972年7月4日に韓国と北朝鮮が発表した南北共同声明は、自主、平和、民族大団結を統一の3大原則とし、武力によらない平和統一や南北交流促進を目指すとうたっている。
北朝鮮の対外宣伝サイト「朝鮮の今日」は同声明に関する記事で、「7月4日は祖国統一3大原則を民族の胸に深く刻んだ意義深い日だった」と評価。だが、今に至るまで朝鮮半島では対決と緊張が激化する悪循環が繰り返されているとし、「その原因は歴代の南朝鮮(韓国)当局が自主、平和、民族大団結という祖国統一の3大原則に背き、北南(南北)間の合意を誠実に履行していないためだ」と主張した。「南朝鮮の歴代政権は民族自主ではなく韓米同盟の強化ばかりを唱え、同族を主敵と見なして『吸収統一』の妄想から覚められないまま反目と対決を扇動する不純な言行を並べ立てた」と非難した。
一方、朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙の労働新聞など北朝鮮の公式メディアはこの日、同声明に関する記事を掲載しなかった。
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