SKバイオサイエンスの「スカイコビワンマルチ株」(画像提供:wowkorea)
SKバイオサイエンスの「スカイコビワンマルチ株」(画像提供:wowkorea)
SKバイオサイエンスの「スカイコビワンマルチ株」が、韓国食品医薬品安全処から韓国で第1号の新型コロナウイルスワクチンと承認された。同社が開発して製造販売品目許可を申請した「スカイコビワンマルチ株」に対し、臨床試験の最終結果報告書を提出する条件で品目許可を得たものだ。

合成抗原を使って免疫反応を強化し、かつ高いレベルの中和抗体を誘導するため、英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)による免疫増強薬「AS03」が使われている。18歳以上の成人が新型コロナウイルスの感染予防を目的に使用するもので、4週間間隔で計2回接種する。

一方、セルトリオンは新型コロナウイルス治療薬の開発を中断すると明かした。2月に吸入薬の第3相試験に入ったが、約4か月で中断することとなった。

同社が吸入薬の開発中断を宣言した背景には、世界的な臨床試験環境の悪化がある。コロナ禍初期とは異なり、緊急承認に向けた手続きの敷居が高まり、第3相試験のデザインが難しくなった。

また米ファイザーの「パクスロビド」、米メルクの「ラゲブリオ」など、新型コロナウイルスの経口治療薬が開発されたことも影響を与えたとみられる。

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