NATO、中国を「体制上の挑戦」と規定、中国は反発「直ちに中断せよ」

北大西洋条約機構（NATO）が29～30日（現地時間）、スペインで開かれるNATO首脳会議で中国を「体制上の挑戦」と規定するという報道に対し、中国政府は「直ちに中断せよ」と反発した。

中国外務省の趙立堅（ちょうりっけん）副報道局長は28日の定例会見で、NATOが中国を「体制上の挑戦」と規定する「戦略概念」を承認するという報道について質問されると「冷戦の産物であり、世界最大の軍事同盟であるNATOが長い間、古い安保概念を掲げ、早くも個別国家の覇権維持道具に転落した」とし、「NATOのいわゆる新しい戦略概念は『酒を新しい瓶に入れること』に過ぎず、仮想の敵を作って陣営対決を繰り広げなければならないという冷戦的思考方式が事実上変わっていない」と主張した。

また「中国の発展は全世界の機会であり、挑戦ではない」とし「中国に対して事実に合致しない挑発的な発言の中断を直ちにNATOに要求する」と話した。

NATOは創設73年ぶりに初めて対中国戦略を新しい「戦略概念」に含め、事実上中国を狙ってアメリカが不法漁業監視に乗り出すなど多様なけん制方案を打ち出している。