写真は記事の内容とは関係ありません(画像提供:wowkorea)
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重度の発達障害をかかえた20代の娘を殺害した後、自身も死のうとした50代の母に懲役刑が言い渡された。

キム・ヨンミン の最新ニュースまとめ

24日、スウォン(水原)地方裁判所アンサン(安山)支所は殺人容疑で拘束・起訴されたA被告(54)に懲役6年を言い渡した。

この裁判で、キム・ヨンミン裁判官は「被告人は障害のある娘を一人で養育していたが、自身が甲状腺がんと診断され、うつ病を患って無理心中を決心して犯行に及んだものとみられる」と述べ、「殺人はいかなる場合にも容認することはできない。また、子どもは親の所有物でもあり得ない」とした。

続けてキム裁判官は「被害者は自身が最も信頼して愛していた被告の手によって人生を終え、その過程で体験した精神的・身体的苦痛は計り知れない」とし、「ただし被告は被害者が1才の時に夫と離婚して、一人で被害者を養育してきた点、被告もやはりこの事件により苦しんだとみられる点などを斟酌(しんしゃく)した」と量刑理由を説明した。

A被告は3月2日、シフン(始興)市シンチョン(新川)洞の自宅で重度の発達障害をかかえた実の娘Bさん(20代)を殺害した疑いで逮捕・起訴されていた。

A被告は犯行の翌日、自身も死のうとしたがついに成し遂げられず、「私が娘を殺しました」と警察に自首した。

当時、家の中で「次は娘が良い家に生まれたらと思う」、「来世は良い両親に会いなさい」という内容が書かれたA被告の遺書が発見された。

現在末期の甲状腺がんで闘病中のA被告は、約20年前に夫と離婚した後、娘のBさんと暮らし、経済的な困難を経験していたことが分かった。

検察は4月に開かれた結審公判で、A被告に懲役10年を求刑していた。A被告は約20回にわたって反省文と聖書の筆写を裁判所に提出している。

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