「インドの小麦輸出中断、国内短期需給への影響は制限的」=韓国農林畜産食品部(画像提供:wowkorea)
「インドの小麦輸出中断、国内短期需給への影響は制限的」=韓国農林畜産食品部(画像提供:wowkorea)
インドが小麦の輸出中断を発表したことに伴い、国際穀物の需給難がさらに増すことが予想されている。韓国国内ではインド産小麦の使用はほとんどなく、影響はわずかであるが、国際穀物市場の変動に対する対応策の必要性が大きくなっている。

韓国農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)によると15日、インドは世界第3位の小麦生産国だが、輸出量は世界4%の水準にとどまっている。

これに先立ち、メディアによる報道ではインドが小麦国際価格の上昇、今年自国における異常高温によって、小麦の不作が予想されることに伴い、小麦の輸出中断を発表した。

世界における小麦の主要生産国を見ると、欧州連合(EU)が1億3650万tで最も多く、続いて中国の1億3500万t、インドの1億850万tなどの順となる。また、世界における小麦の主要輸出国は、EU 3600万t、ロシア3900万t、オーストラリア2400万tなどだ。

韓国は2020年基準、製粉用と飼料用として年間334万tの小麦を輸入している。製粉用は米国・オーストラリア・カナダから全て輸入している。飼料用はほとんどがウクライナ、米国、ロシアなどから輸入している。

国内の業界によると、製粉用小麦は8月初めまで、飼料用小麦は10月初めまで使用量を保有している。契約量まで含めると、製粉用小麦は10月末まで、飼料用小麦は10月初めまでの物量を確保している。

全世界の小麦輸出において、インドが占める割合、国内の小麦在庫状況などを考慮すると、今回のインドの小麦輸出中断による国内の短期的な需給の影響は限定的という判断だ。ただし、インドの小麦輸出中断が長期化する場合、国際小麦需給・価格に与える影響を注視する必要があると農林畜産食品部は伝えた。
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