韓国、北朝鮮にワクチン支援…「ノババックス」「ヤンセン」など(画像提供:wowkorea)
韓国、北朝鮮にワクチン支援…「ノババックス」「ヤンセン」など(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル大統領が13日、北朝鮮住民に新型コロナウイルス感染症ワクチンなどの医薬品を支援する意思を明らかにし、今後支援されるワクチンの種類にも関心が集まっている。

最近、韓国内では先月18日のソーシャルディスタンス解除以後、3・4次接種に対する需要が減り、廃棄されるワクチン物量が増えている。 これにより、従来のオミクロン変異より伝播速度が30~50%速いステルスオミクロン(BA.2)が広がっている北朝鮮に残るワクチンを供与する案を検討するという分析も出ている。

カン・インソン大統領室報道官はこの日、書面を通じて「最近、北朝鮮では新型コロナウイルス感染症の大流行で感染疑い者が急増していると知られている」とし「具体的な支援方案は北朝鮮側と協議していく予定」と明らかにした。

北朝鮮に支援されるワクチンは、ファイザーやモデルナなどmRNA系列やヤンセン、ノババックスなどが取り上げられている。

国内の残余物量が最も多いファイザーとモデルナなどは、3次接種者数が急減し、昨年2月から今年4月までの廃棄量がそれぞれ15万3972バイアル(注射用ガラス容器)、18万9972バイアルなどに達している。 ファイザーは1バイアル当たり6人、モデルナは1バイアル当たり20人が接種できる。 したがって廃棄量が二つのワクチンを合わせて472万3272人分に達し、国内に残った物量を北朝鮮に供与する案を考慮することができる。

しかし問題はファイザーやモデルナなどmRNA系列ワクチンは氷点下20~70℃のコールドチェーン(低温流通)が必須だが、北朝鮮にはこのような施設がまともに整っていないという点だ。

反面、韓国内でSKバイオサイエンスが委託生産しているノババックスは2~8℃冷蔵状態で5か月間保管が可能で、既存インフルエンザワクチンのような合成抗原方式という長所もある。 ヤンセンワクチンも1回接種方式という長所と共に有効期間を超過しない範囲内で最大3か月間2~8℃温度条件の冷蔵庫で保管できる。

一方、韓国内ワクチンの残余量は同日基準でファイザー760万9000回分、モデルナ331万5000回分、ヤンセン198万6000回分、ノババックス157万3000回分、ファイザー(小児用)18万回分の計1466万3000回分だ。

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