尹大統領(左)に岸田首相の親書を手渡す林外相=10日、ソウル(聯合ニュース)
尹大統領(左)に岸田首相の親書を手渡す林外相=10日、ソウル(聯合ニュース)
【東京、ソウル聯合ニュース】日本の林芳正外相は10日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)新大統領と面会し、岸田文雄首相からの親書を手渡した。 親書には尹大統領の就任を祝い、韓日関係の発展を期待する内容が記されているとみられる。 今回の親書は、尹大統領が日本に派遣した政策協議代表団が先月26日に岸田氏と面会した際に伝達した尹大統領の親書に対する返信と位置づけられる。親書を交わしたことで、両首脳の初の対面会談が行われる時期に関心が集まっている。 韓国側からはこの日開かれた尹大統領の就任式に岸田氏が出席することを期待する動きもあったが、林外相が首相の特使として出席し、韓日首脳会談は実現しなかった。今月24日に東京で開かれる米日豪印の枠組み「クアッド」首脳会合に合わせた尹大統領の訪日も、実現は難しいとの見方が優勢だ。 韓国でも日本でもなく、第三国で韓日首脳会談が開かれる可能性もある。 日本メディアによると、岸田氏は来月10~12日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席する方向で調整している。英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)が主催するこの会議では、アジアや欧州、米国の国防相などが安全保障の懸案を議論する。 だが、会議には主に国防相が出席することから、尹大統領が出席するかは不透明だ。 来月下旬に相次いで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて韓日首脳会談が開催されるとの見方もある。 尹大統領は来月29、30両日にスペイン・マドリードで開かれるNATO首脳会議に招待され、出席を検討している。この会議はNATO加盟国以外にアジア・太平洋の4カ国が招待対象となっており、岸田氏と対面する可能性がある。 その直前の来月26~28日にドイツで開かれるG7サミットに韓国が招待される可能性も排除できない。韓国が招待されれば、尹大統領がドイツを訪問してG7サミットに出席する岸田首相と会談を行う可能性がある。 2019年12月に当時の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が韓中日首脳会談の開催に合わせて会談して以来、韓日首脳会談は2年半近く行われていない。
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