中国共産党系のグローバル・タイムズ(環球時報の英字版)は12日、「韓国はクアッドの将棋の駒になることを警戒すべきだ」と題した論評で、「米政府は韓国をクアッドに、確実に引き込もうとする強い動機を持っている」とし、「バイデン政権後、米政府はクアッドを閣僚級による多国間対話から首脳級対話に格上げした。クアッドの非安保協力範囲を拡大し、クアッドプラス会議に韓国を引き入れ、韓国がクワッドに協力することを既成事実とした」と主張した。
同紙はユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領が大統領選挙期間中、クアッド傘下のワクチン、気候変動、新技術ワーキンググループに、本格的に参加すると明らかにしたことに触れ、「韓国は主権国家として、どの組織に加入するか自ら決められる。しかし、最大の隣国で最大の経済パートナーである中国を考慮するべきだ」と強調した。
また、「尹次期大統領は中韓関係について、相手の利益と政策的立場を尊重することに基礎を置くべきだと強調してきた」とし、「中国は韓国が他の国や団体と協力することを尊重するが、そのような協力が中国の国益を犠牲にすることになってはならない」と指摘した。
さらに、「中国は苦労して得た韓国との国交正常化の機会を重視し、今後、尹政権と協力したい」とし、「韓国が反中安保協定として広く認識されるクアッドの正式な一員になることを止め、(中国と)好意的な関係に戻ることを望む」と付け加えた。
これに先立ち、バイデン大統領は11日午前(現地時間)、オンラインで進められたインドのナレンドラ・モディ首相との首脳会談で、「5月24日ごろに日本で会うのを楽しみにしている」と明らかにしたと、ロイター通信が報じた。
クアッドは米国、日米豪印の4カ国による対中戦略を念頭に設けられた戦略対話で、バイデン大統領就任後、首脳級会議体に格上げされるほどバイデン政権が力を入れている。
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