韓国では「学校の一クラスの生徒数を20人以下に縮小すべきだ」という意見が出ている(画像提供:wowkorea)
韓国では「学校の一クラスの生徒数を20人以下に縮小すべきだ」という意見が出ている(画像提供:wowkorea)
韓国では「新型コロナウイルス感染症事態が長期化する」と専門家たちが展望している中、「学校の一クラスの生徒数を20人以下に縮小すべきだ」という意見が出ている。

韓国教員団体総連合協会(教総)はきょう(28日)「現政府、当局は学校防疫と対面授業のため様々な短期的処方を打ち出しているが、防疫も教育も限界に直面し力不足となっている状況だ」とし「臨機応変的対処ではなく、一クラスあたりの生徒数20人以下の縮小、教師を防疫業務からはずす “教育-防疫の二元化”体制の構築など、直ちに準備して推進すべきだ」と求めた。

つづけて「2003年から20年間、平均5年周期でSARS(重症急性呼吸器症候群)・インフルエンザ・MARS(中東呼吸器症候群)・新型コロナが出現し、次期政府でも異なるパンデミックが到来するおそれがあるという警告が出ている」とし「これまでの新型コロナ事態の経験と今の学校の現状をみると、『なんとかこの場を乗り越えよう』というようなその場かぎりの対策や、教師に防疫まで丸投げする方案では、教育も防疫もきちんと行なうことができないことを実感するようになった」と強調した。

教総によると、学校の現場は教師たちの犠牲によりなんとか持ちこたえている「限界状況」だという。

教師たちは急増する学生の感染者・接触者の調査とその対応・報告に追われ、自己診断アプリ・迅速抗原検査・ワクチン接種の案内および勧告にも追われている状況である。

また、感染者・隔離者である学生のために、対面授業の他にオンライン授業・補習学習までしなければならない。

さらには教師自身の感染増加により、代わりの人材まで立てたり、代わりに授業をしなければならず、それでも足りず感染した教師までが遠隔授業をしなければならない状況である。加えて毎朝の発熱チェック・混乱した出欠状況の把握・給食指導までしなければならない。

教総は「政府当局の対策は効果的ではなく、教師の犠牲・学生と保護者の協力によりなんとか持ちこたえている」と語った。

教総のクォン・テファン会長職務代行は「学生たちの学習・情緒の欠損を速やかに回復させ、感染症から健康・安全を守り、途切れることなく対面教育を続けていくためには、正規教員の拡充を通した一クラスあたり20人以下の縮小が根本的な対策だ」とし「政府と教育部(文部科学省の旧文部省部門に相当)はこれを核心課題として、直ちに推進すべきだ」と求めた。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96