過去5年間、性的暴行をした満13歳は1064人…「刑事未成年者の年齢を下げるべきだ」=韓国(画像提供:wowkorea)
過去5年間、性的暴行をした満13歳は1064人…「刑事未成年者の年齢を下げるべきだ」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では最近、10代の青少年犯罪が凶暴化・年少化し、刑事処罰を受けない満14歳未満の‘刑事未成年者’の年齢を下げるべきだという指摘が強くなっている。

26日、共に民主党のキム・フェジェ(金會在)議員が警察庁から提出を受けた資料を見ると、過去5年間(2017~2021年)、殺人、強盗、強姦・わいせつ行為、放火、窃盗などの凶悪犯罪によって少年部に送致された‘触法少年(満10歳以上~14歳未満)’は3万5390人と集計された。

このうち、昨年に凶悪犯罪を行った触法少年の数は8474人と、2017年比34.8%(2188人)増加した。年齢別に見ると、満10歳が443人から808人へと最も高い増加率(82.4%)を記録した。続いて、満11歳49.1%、満12歳41.0%、満13歳24.6%の順で増加率が大きかった。

年代別の割合は、満13歳が最も大きかった。満13歳の少年はこの5年間、2万2202人が凶悪犯罪を行った。触法少年全体の凶悪犯罪者の62.7%に達する数値だ。

満13歳の少年が犯した凶悪犯罪の類型別で見ると、窃盗が1万4658人で最も多く、暴力が6294人でその次だった。罪質が重い強姦・わいせつ行為も1064人に上り、強盗(43人)や殺人(6人)のケースもあった。

現行の少年法は、満10歳以上から14歳未満を触法少年と規定し、少年部保護事件として審理するよう規定している。保護処分では最大2年まで少年院に送致でき、刑事処罰は不可能である。刑法で満14歳未満は、刑事処罰できない刑事未成年者と規定しているためだ。

このため、刑事未成年の基準年齢を下げ、青少年犯罪を積極的に処罰すべきだという世論が提起されている。ユン・ソンニョル(尹錫悦)次期大統領は、触法少年の年齢を満14歳未満から満12歳未満に下げるという公約を出したことがある。

国会では刑法改正の動きが推進されている。金議員は、刑事未成年者の年齢基準を満14歳未満から満13歳未満に調整する法案発議を準備している。犯罪を行い、3回以上少年院に送致された触法少年に対して刑事処罰する内容も含まれる予定だ。

金議員は「最近、触法少年たちの犯罪は残忍化、凶暴化している。刑事未成年者の年齢を下げ、保護処分だけでは矯正するのが難しい触法少年の場合も例外的に刑事処罰が行われるべきだ」と強調した。

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