韓国次期大統領選挙に当選した尹錫悦氏は、次期政権の人事原則として「実力主義」に重点を置いた(画像提供:wowkorea)
韓国次期大統領選挙に当選した尹錫悦氏は、次期政権の人事原則として「実力主義」に重点を置いた(画像提供:wowkorea)
「“ポスト分配”式では、国民統合は成されない」

韓国次期大統領選挙に当選した野党第一党“国民の力”のユン・ソギョル(尹錫悦)氏は、次期政権の人事原則として「実力主義」に重点を置いた。政権引き継ぎ委員会の構想にも「“地域分配”や “女性割当て”などへの考慮」とは線を引いた「仕事のできる政府」を目標に掲げた。これは「専門性と実力を最優先基準にして、人事構想を立てる」という意志だとみられる。

きょう(14日)ユン氏側の報道官は会見で「(引き継ぎ委員会の人事検証は) “密室人事”ではなく、実力と能力が検証された方、成果によって国民たちの生活をよりよくすることに貢献する『仕事のできる能力のある政府』に役立つ方々を評価し人選する」と説明した。

つづけて「大統領室と国務委員・引き継ぎ委員会まで含めて、包括的に人事検証が行われている」とし「時間の許される範囲内で、能力と実力・道徳性を基準に検討している」と伝えた。

ユン氏は前日「しっかりと国民のための政治をするには、各分野における最高の実力・経験のある人を起用しなければならない」と強調した。さらに「性別や地域を越え、『能力』を最優先にみる」として、このような人事原則は今後、大統領室の人選・組閣作業にも同じく適用されるものとみられる。

ユン氏の「実力主義」による人事原則は「ムン・ジェイン(文在寅)政権との差別化」が顕著に表れた要素でもある。文大統領は内閣の30%以上を「女性官僚」にしようと苦労した。また第1次内閣構想で、クァンジュ(光州)・チョルラナムド(全羅南道)・チュンチョンド(忠清道)の人物をそれぞれ3人ずつ含めるなど「地域分配」にも気を遣った。

一方ユン氏は、引き継ぎ委員会内に「地域バランス発展特別委員会」を置きながらも「出身地域別の人事数を合わせる “機械的バランス”はしない」という点をはっきり示した。これは、各種の「割当て制度廃止」を唱えてきたイ・ジュンソク(李俊錫)“国民の力”代表の「能力主義」とも合致するとみられている。

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