新型コロナ検査キットが一部ネットショップで品切れ...政府「供給に支障はない」=韓国(画像提供:wowkorea)
新型コロナ検査キットが一部ネットショップで品切れ...政府「供給に支障はない」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国政府がオミクロン株の拡散に備えて、新型コロナの検査方法を「コロナ検査キットに変える」と発表したことで、ネットショップでコロナ検査キットの品薄現象が起きている。

 28日、韓国メディアのYTNニュースによると、先月平均3千ウォン(約290円)で売られていた検査キット(2回分)は現在9千ウォン(約860円)台で売られている。価格は大幅に上昇したが、それさえも「品切れ」で注文ができなかったり、決済してもキャンセルされたりする事態が出ている。

 検査キットを売るあるネットショップは「現在、緊急の政府指針による公的物量の供給で、製造会社での製造が追いついていない」とし、「供給が安定化するまで、購入できる数を2個に制限する」と明らかにした。しかし、キットの注文が殺到すると、このネットショップは「27日から購入できる数をID当たり1個に制限する」と再び案内した。

 一部のSNSでは「マスク不足のときを思い出した。検査キットを買おうと思う」「連日、感染者が急増して不安だ。検査キットを買わなければ」といった反応を見せている。

 大手ECサイトの「11番街」でも、コロナ検査キットの検索数が先週より3800%ほど増え、取引量も先週比700%増えている。

 しかし政府は、マスク不足のような事態は起こらないという見方を示した。

 28日、ヘラルド経済新聞によると、検査キットメーカーのある関係者は「一部の量を政府に供給することは正しいと思う」とし、「需要が急増し、フル稼働している状態だ。しかし、生産量が不足している状況ではない」と述べた。

 食品医薬品安全処はこれについて「現在、業者らの一日最大生産可能量は約750万個(輸出物量含む)で安定的供給が可能だ」とし、「1人当たり購買量を制限する方式は考慮していない」と明らかにした。品切れは一時的なことで、時間が経てば安定するだろうと予測した。

 一方、こうした検査キットの不足現象を解消するために、与党の院内代表が政府側に「国民1人当たり1週間に2個ずつ無償でコロナ検査キットを支給してほしい」と求めた。

 与党「共に民主党」のユン・ホジュン(尹昊重)内代表はこの日、党本部で開かれた会議で「今回の補正予算に直ちに反映する」とし、検査キットの無料支給を明らかにした。

 また関係機関に向け「検査キットは迅速な診断と追加拡散防止のための重要な手段だ。しかし、現在買い占めなどで品薄現象が起きており、値段も1個当たり8000~9000ウォン(760~860円)まで上がっている」と指摘し、「前回のマスク不足のように検査キット不足が発生しないよう、供給流通網の管理と買い占め防止に、徹底して取り組んでほしい」と述べた。
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