この日、2020年9月に亡くなった公務員の息子、Aさんは尹候補あてに「尹錫悦大統領候補様へ」というタイトルで、A4用紙2枚分の自筆手紙を送った。その手紙には「尹候補が大統領になるその日、父の死に関する事実関係を明らかにし、介入したすべての人に責任を問うように望む。その責任が、前職大統領にあった場合、それでも法と原則に基づいて解決すると約束してほしい」と書かれていた。
尹候補は手紙への回答をフェイスブックで「私、尹錫悦は約束する。韓国国民が無念の死を遂げたことについて、その真実を必ず究明する」と明らかにした。
尹候補は「今日、1通の手紙を受け取った。北朝鮮軍の銃撃で亡くなった故人の息子さんが送ったものだ。手紙を読んでとても胸が痛み、恥ずかしかった」とし、「国家は国民を守ることもできず、政府は無念の遺族を慰めるどころか、故人を罵倒し名誉を汚した。まともな国ならあり得ない」と述べた。
また「20歳になったばかりの息子さんが、父親の名誉を取り戻すために1年4か月の間、大統領府、国防部、海洋警察などに情報公開を要求した。1人で抗議して、韓国だけでなく米国大統領にも手紙を送ったという」とし、「しかし、残された家族は故人の遺体さえ分からないまま越北者の家族になってしまった」と指摘した。
続いて「その日の真実を究明して父親の名誉を回復し、母、弟と一緒に平凡な人生を送りたいという、青年の叫びを決して忘れてはならない」とし、「これまで、これを無視して罵倒した政府は心から謝罪し、反省するべきだ」と付け加えた。
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