韓国の次期大統領選候補によるTV討論は「両者」か「多者」か、あるいは「霧散」となるのだろうか(画像提供:wowkorea)
韓国の次期大統領選候補によるTV討論は「両者」か「多者」か、あるいは「霧散」となるのだろうか(画像提供:wowkorea)
韓国では次期大統領選挙があと30余日後に迫る中、与党“共に民主党”のイ・ジェミョン(李在明)候補と韓国最大野党“国民の力”のユン・ソギョル(尹錫悦)候補などによる「TV討論」の実現に、政界が注目している。国民の党のアン・チョルス(安哲秀)候補と正義党のシム・サンジョン(沈相奵)候補が裁判所に仮処分申請書を提出したことで、討論の実現が不確かになったためだ。もし「両者」討論が「多者」討論へと構図が変わる場合、TV討論が実現されるかは不透明である。

(共に)民主党と国民の力のTV討論準備団は今月19日に会い、TV討論の日程について「1案は1月31日」「2案は1月30日」に決定し、放送局3社に要請していた。しかしそこに問題が起こった。アン候補とシム候補側は「両者TV討論は、巨大両党による横暴だ」として、裁判所に仮処分申請書をそれぞれ提出したのである。政界の内外では「今回の仮処分申請が受け入れられる可能性は高い」とみている。

実現の「鍵」は、この仮処分申請が受け入れられた場合、両者討論に合意したユン候補側が今後のTV討論に難色を示す可能性である。実際 “国民の力”TV討論実務交渉団の代表は今月20日のラジオ番組で、4者討論への参加に関する質問に「両党体制になっているのに、これよりも重要なものがあるのか」と答えた。この発言は「多者討論である場合、ユン候補は討論に参加しない」という可能性を示唆したものとみられる。

一方、イ候補側は「両者でも多者でもTV討論に応じる」という立場を示している。民主党選挙対策委員会の関係者はメディアとのインタビューで「放送局3社が同時に生放送をすることから、全国的にこれ以上イ候補をきちんと知らせることのできる方法はない」と語った。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96