「現金入り封筒があやしい」…タクシー運転手の機転でボイスフィッシング犯を逮捕＝韓国報道

ボイスフィッシング（電話金融詐欺）で被害者をだまし、現金約3200万ウォン（約300万円）を受け取った40代の男が、タクシー運転手の112（日本の110番）通報で警察に逮捕された。

21日、ソウル市のドンジャク（銅雀）警察署は詐欺の疑いでA容疑者を緊急逮捕したと発表した。A容疑者は同日午前、インチョン（仁川）で被害者から現金3200万ウォン余りをだまし取った疑い。

金を受け取ったA容疑者は仁川からタクシーでソウルに向かったが、A容疑者の行動や現金の入った封筒などを不審に思ったタクシー運転手が警察に通報し、逮捕された。

タクシー運転手からA容疑者の場所の特定を受けた警察は同日、ソウル市銅雀区シンデバンドン（新大方洞）でA容疑者の身柄を拘束した。

A容疑者は頼まれて使い走りをしたという趣旨の供述を行ったが、警察は振り込め詐欺組織の伝達役とみて立件した。

A容疑者が逮捕された後、被害者が「電話金融詐欺の被害に遭（あ）ったようだ」と警察に通報した。

警察関係者は「A容疑者をボイスフィッシング組職の伝達役と把握している」とし、「犯行に関係した他の仲間がいるとみて捜査中」と述べた。

今月17日午後にもギョンギド（京畿道）ファソン（華城）市で、振り込め詐欺で4000万ウォン（約380万円）以上をだまし取った「受け子」を乗せて走っていたタクシー運転手が、警察からの連絡を受け、冷静にソウル市ナクソンデ（落成台）地区警察隊に車を回し、検挙を助けている。