日本で1日当たりの新型コロナ新規感染者が4万人…「10日後には自宅隔離者だけで180万人、人材難を憂慮」＝韓国報道

日本で新型コロナの新たな変異株である「オミクロン株」が急速に拡散し、深刻な人材不足が憂慮されている。日本国内の1日当たりの新型コロナの新規感染者数は4万人以上に急増して歴代最高値を記録し、これによって濃厚接触者に対する隔離も急増していることが韓国でも報じられた。

　20日（きょう）付の日本経済新聞とNHKによると、日本の前日（19日）の新規感染者数は4万1485人と集計された。今月18日に記録した歴代最多記録だった3万2195人を1日で更新した形だ。このような傾向が続けば、隔離される濃厚接触者数が今月中に180万人を超えるという観測が出ている。

　日本経済新聞は「4万人台水準の1日当たりの新規感染者発生が続く場合、10日後には濃厚接触者数が180万人に達すると推定される」とし、「人材不足になる職場が続出するようになり、社会機能にも支障が出る」と指摘した。

　日本では新型コロナの陽性判定を受けると自宅で10日間療養することにしており、濃厚接触者にも10日間の自宅隔離措置を施行している。マスクを着用せずに感染者と1メートル以内の距離で15分以上接触した場合、濃厚接触者に分類される。日本の国立感染症研究所は感染者1人当たりの濃厚接触者数を平均5人と見ている。

　最近、日本では保育園での感染拡大が特に深刻な社会問題として浮上している。1人の園児が感染するだけでも保育園の職員はもちろん、園内の他の園児やその親にまで影響を及ぼすからだ。

　両親らが急きょ自宅隔離をすることになったり、子供の面倒を見るために欠勤する事例が増え、人材不足を訴える会社も続出している。過去には看護師などの多数の医療従事者が一斉に欠勤し、医療システムの負担を加重させた。

　厚生労働省によると、今月13日基準で日本で休園が決まった保育園は86か所だった。1週間前には7か所に過ぎなかった。日本経済新聞は今月14日以降も新たに休園する保育園が急増しているとし、「現在の傾向が続けば、昨年9月2日に記録した歴代最大規模（185か所）を上回るだろう」と見通した。

　日本経済新聞は「感染者数は持続的に増加傾向を見せており、濃厚接触者数はさらに増えるものとみられる」とし、「オミクロン変異株は重症化の危険度が低く、潜伏期間も短いだけに、柔軟な対応への転換が急がれる」と強調した。さらに、新型コロナワクチンの3次接種を完了していれば、隔離措置を免除している米国の事例を紹介した。

　日本の新型コロナ対策専門家分科会の一員であり、日本医師会の釜萢敏（かまやちさとし）常任理事は「保健所中心の対応がオミクロン株の急激な拡散に追いつけずにいる。時間をかけて疫学調査を行っている間に感染が広がっているため、こうした対応の効果は限定的だ」とし、現在の防疫対策を見直す必要があると助言した。