台湾の「金門群島」、生活用水の73%が中国からの供給…進む「大陸依存」(画像提供:wowkorea)
台湾の「金門群島」、生活用水の73%が中国からの供給…進む「大陸依存」(画像提供:wowkorea)
去年1年間で、中国・福建省から台湾の金門県(金門群島)へ633万トンの水が供給されていたことが明らかになったと、中国メディアが伝えている。

 中国の国営メディア「新華社」によると、2021年に福建省から金門県に供給された水の総量は633万トンで、2020年に比べ16.15%増加した。1日平均では1.73万トンの水が供給されたことになる。

 現在、金門県全体の水道水のうち73%を福建省からの水が占めており、地下水の利用は14.3%まで下がっているという。

 これについて、福建省にある「晋金供水有限公司」の洪佳興・総経理は「(中国側の水供給により)金門の住民は『安心できる水』を飲むことができ、同時に地下水を節約することができる」と話した。

 去年の春、台湾は深刻な水不足に見舞われたが、金門群島は中国側からの水供給のおかげで生活用水を確保することができた。

 福建省泉州市から金門県に水を供給するプロジェクトは2018年8月に始まった。現在、住民の生活用水として使用する十分な量を供給している。2020年12月には水不足を受け、24時間体制での供給を開始。1日の供給量を1.71万トンまで上げた。

 これについて、中国国務院台湾事務弁公室の馬暁光(ばぎょうこう)報道官は去年12月、「福建省から金門県へ供給された水は計1600万トンを超えている」と述べた上で、「中国側は金門群島・馬祖島への電気・ガスの供給と架橋計画について、技術的な準備はほぼ完成している」と発言していた。
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