米主催「民主主義サミット」開催前日に中国が「人権フォーラム」を開催……途上国が約100か国参加(画像提供:wowkorea)
米主催「民主主義サミット」開催前日に中国が「人権フォーラム」を開催……途上国が約100か国参加(画像提供:wowkorea)
中国当局は8日、発展途上国約100か国を招待して「2021南南人権フォーラム」を開催し、欧米諸国を「人権の名を借りた覇権主義」と批判した。

 中国メディアによると8日、「2021南南人権フォーラム」が北京で開催された。同会議には約100か国から国家・国際組織の高官・研究者・駐中国大使ら約400人が参加した。今年のテーマは「人民至上主義と世界の人権政策」だった。

 中国の習近平国家主席は祝賀メッセージを寄せ、「中国共産党が常に人権を尊重・保護してきた」と強調。「中国政府は人民の利益を最重要なものとし、経済的発展をてこに人権の向上を促進し、全面的な『人民民主』を推進し、人民の自由を促進し続ける」などとした。

 習主席はさらに、人権向上への試みは多様であるとし、「世界各国の人民は自主的に自国の国情に適合した人権向上の道を選べなければならない。中国は多くの発展途上国とともに、全人類の共通の価値を広め、真の多元主義を実践し、国際的な人権事業の健全な発展促進のために知恵と力を提供していく」と述べた。

 また、会議では欧米などの一部国家が「人権の守護者」を自称しながら、人権の名のもとに他国の内政に干渉する「人権の名を借りた覇権主義だ」という批判の声が出た。

 「南南人権フォーラム」は2017年に始まり、中国主催で2年に1度開催されている。
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