中国外交部の趙立堅(ちょうりっけん)報道官が定例記者会見で、安倍晋三元首相に関する質問に答えた。

 記者会見では、中国側が安倍氏の「台湾有事は日本有事」発言に抗議し、安倍氏が「一国会議員に注目してもらい大変光栄」と述べたことについての質問がなされた。また、岸信夫防衛大臣がこれを受けて「中国側は日本国内にこのような考え方が存在することを理解しなければならない」と述べたことについても質問が行われた。

 趙報道官は質問に対し、まず「フフフ」と小さく苦笑。その後で次のように述べた。

 「日本の一部政治家が自身の間違った言行を恥とせず、逆に光栄としているが、これは彼らが善悪を判断する能力に問題があることを再度露呈したものだ。日本国内には現在、確かにたくさんの考え方があるだろう。例えば、ある人は日本の対外侵略と植民統治の歴史を否定・美化しようとしている。ある人は全世界の海洋環境の安全と人類の生命・健康を省みず、福島の原発汚染水を海に排出して責任を取ろうとしない。また、ある人は台湾問題で中国の内政に干渉しようとしている。しかし、ある考え方が存在するからといって、その考え方が正しいということではない。そのような誤った考え方は、日本の一部の人が持っている一方的な考え方であって、アジアの隣国や国際社会から認められることはありえない」。

 さらに、趙報道官は「私が強調しておきたいのは、台湾問題は中国側の核心的利益であり、中日関係の政治的な基盤に関わるもの、両国間の基本的な信義に関わるものだ。日本側は約束をしっかり守り、中国の内政への干渉をやめ、『一つの中国』の原則に挑戦することをやめ、『台湾独立派』に誤ったサインを送らないようにしなければならない」と主張した。
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