中国が国外で台湾人610人を「拘束」 いずれも詐欺事件の容疑者=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国が国外で台湾人610人を「拘束」 いずれも詐欺事件の容疑者=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国が世界各国で台湾公民を「拘束」しているという調査報告が発表された。

 国際人権団体「セーフガード・ディフェンダーズ」が11月30日、2016年から19年の間に610人の台湾公民が強制送還などの形で中国に引き渡されたという調査報告を発表した。610人はいずれも特殊詐欺に関わっており、ケニアやスペインで起きた大規模詐欺事件の容疑者も含まれている。

 報告では、中国側の行為は台湾公民に対する迫害であるとともに、台湾主権の侵害にあたると指摘。中国が引き渡し条約などを政治的目的に利用していると批判している。また、台湾公民の人権をおびやかすものであるとともに、中国が台湾と結んでいる相互協議の取り決めを破るものであるとし、中国が国外での影響力を強め、台湾の主権を破壊しようとしていると警告している。

 報告によると、中国側に引き渡された610人の国別内訳は、スペイン219人、カンボジア117人、フィリピン79人、アルメニア78人、マレーシア53人、ケニア45人、インドネシア18人、ベトナム1人となっている。
Copyrights(C)wowkorea.jp 106