北朝鮮　アジア・太平洋通信社機構に創立60周年祝う書簡

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信が26日、アジア太平洋の主なニュース通信社が加盟するアジア・太平洋通信社機構（OANA）の創立60周年を祝う書簡を送ったことが29日、分かった。書簡は朝鮮中央通信のキム・ピョンホ社長名義で、OANA会長社の韓国の聯合ニュースに送られた。OANA事務局が明らかにした。

　キム？？氏は「OANAの創立は域内のニュース通信社が政治、経済、文化など多分野のニュースを交換し、ニュース関連活動の多角化のため緊密に協力することを可能にした」として、「創立60周年を迎え、すべての加盟通信社に対し心からお祝いしたい」と表明した。

　また、「OANAが域内のニュース通信社の交流・協力を強化し、ニュース情報収集と配信で一部の多国籍ニュース通信社の独占的かつ独断的な慣行に挑戦しながらさまざまな国家ニュース通信社の声を正確に反映させるため努力してきたことを高く評価する」とし、「OANAは国際公共情報体系で重要な位置にあり、アジア太平洋ニュースネットワークは域内の声を世界の別の地域に正確に届けるうえで重要な役割を果たしている」と評価。「これはすべての加盟社の共同努力の結果」と強調した。

　その上で、「朝鮮中央通信はOANAの活動に積極的に参加してきており、自主、平和、親善の価値、平等と互恵の原則に基づき、他の加盟社と連携を強化するため責任を持って真の努力をしてきた」とも強調。「人類に平和と繁栄をもたらし、国・人民の平等と和合に寄与することがニュース通信社の究極的な任務であり、OANAの創立理念とも合致する」とし、「朝鮮中央通信は正当な声を出し、時代をリードし、ニュースの領域で真の国際正義を実現するためすべての努力を傾ける」と述べた。

　OANAはアジア太平洋のニュース通信社のネットワーク構築と交流・協力のため、1961年に設立された。聯合ニュースや北朝鮮の朝鮮中央通信、中国の新華社、日本の共同通信、ロシアのタス通信など35カ国・地域の43社が加盟している。

　聯合ニュースは2019年の第17回総会で3年任期の会長社に選出された。来月22日の創立60周年を控え、加盟社に代表名義の書簡を要請していた。