韓国の新規コロナ感染者３９２８人　重症者・死者は最多

【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は２８日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から３９２８人増え、累計４４万８９６人になったと発表した。１日当たりの新規感染者数は前日（４０６８人）より１４０人少ないが、日曜日に発表される土曜日の感染者数としては過去最多となった。重篤・重症患者は６４７人、死者は５６人でいずれも過去最多を更新した。　死者は初めて５０人を超えた前日より４人増えた。累計では３５８４人。韓国国内の平均致死率は０．８０%となっている。　重症患者は前日より１３人多く、５日連続で過去最多を更新した。　当局は２９日、コロナ感染拡大に対応するための総合対策を発表する。新型コロナのワクチン接種完了またはＰＣＲ検査での陰性を証明するいわゆる「防疫パス」の青少年への適用、防疫パスの有効期間を接種完了後６カ月とすることなどを検討しており、ワクチン未接種者が感染した場合、本人に治療費を負担させる案も検討中だ。　また、新たな変異株「オミクロン株」の流入を防ぐため、南アフリカ共和国など８カ国からの外国人の入国を２８日から禁止し、韓国人はワクチン接種の有無と関係なく１０日間施設で隔離する措置を決めた。　この日新たに確認された市中感染者は３８９３人、海外からの入国者の感染は３５人だった。　市中感染者を地域別にみると、ソウル市が１６６８人、京畿道が１０８３人、仁川市が２７６人で、首都圏が計３０２７人と全体の７７．８%を占めた。首都圏以外の地域では釜山市が１４７人、忠清南道が１２０人、大邱市が１０６人、慶尚北道が１０３人、慶尚南道が８８人、江原道が６１人、大田市が５３人、光州市が５２人、全羅北道が４４人、済州道が３５人、全羅南道が２５人、忠清北道が２３人、世宗市が５人、蔚山市が４人の計８６６人だった。　２７日の検査件数は４万２７８４件で、ほかに臨時検査所での検査が９万４９７７件だった。　一方、新型コロナウイルス予防接種対応推進団によると、ワクチンの２回目の接種率は２８日午前０時時点で７９．７%（４０９０万９２４人）となった。１８歳以上の人口比では９１．３%。１回目の接種率は８２．８%、１８歳以上の人口比では９３．４%となっている。