韓国大統領選で与党「共に民主党」の候補となっているイ・ジェミョン(李在明)京畿道前知事が、過去にデートDV事件を犯した甥を弁護したことを謝罪した中、ことし7月に初めてこの事件について言及した女優キム・ブソンの発言が再び注目されている。

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 李氏は24日、FacebookにデートDVに対する特別対策を講じるとし、「私の親戚の一人が過去にデートDVを犯した」と明かした。

 続けて「その親戚が弁護士を雇える状況ではなかったので、親族の中で唯一の弁護士だった私が引き受けるしかなかった。一生消すことのできない苦しい記憶だ。被害者と遺族に深くお詫びしたい」と述べた。

 この事件は2006年5月にソウル市内で起きた「母娘殺人事件」だ。

 ソウル東部地裁の判決文によると、李氏の甥となるAは別れた元交際相手の女性が住んでいる家に行き、凶器で女性を19回、女性の母親を18回刺して殺害した。女性の父親は事件当時、マンション5階から飛び降りて重傷を負った。

 李氏は、この事件の1審・2審の弁護を引き受け、Aの心神耗弱による減刑を主張した。しかし裁判部がそれを受け入れず、Aは2007年2月に無期懲役が確定した。

 これに関して李氏の「女優スキャンダル疑惑」の当事者となる女優キム・ブソンは、ことし7月に李氏を相手に損害賠償を請求する訴訟を起こし、カン・ヨンソク弁護士を通じて事件について初めて言及した。

 7月7日、ソウル東部地裁での裁判で、カン弁護士は「李氏の甥が殺人罪を犯し、無期懲役になったという供述調書がある。李氏を通じて聞かなければ分からない内容だ」と述べた。

 キム・ブソン側は、李氏と恋人関係だったことを立証する証拠として「甥の殺人罪」について供述したのだった。

 キム・ブソンは7月11日、李氏が甥の事件について初めて告白した状況を説明した。「自分の兄の息子が人を殺して死刑になったと李在明が告白した時、甥の殺人罪よりも彼の非情さに驚いた。面会は行くのかと聞いたら、面会記録に残ったら後の出世に支障が出るかもしれないから、一度も面会に行ったことがないと答えたので愛想が尽きた。李在明のお兄さんの自宅はソンナム(城南)だったが、城南市長選に出る頃に引っ越しまでさせて隠していたのは事実なのか」と投げかけた。

 さらに14日にも「李在明は後の出世に支障が出るかと思い、無期懲役囚の甥の面会に一度も行っていないと私に話していたが、大統領になろうとする人なら、事実を明らかにすべきじゃないでしょうか。私は李在明の面会に一度も行っていないという非情さに愛想が尽きたんです」と述べ、甥の殺人罪について言及。

 翌15日にもキム・ブソンは「甥の犯罪の事実は、お義姉さんが話してくれたものではありません。反対に私が事実なのかと聞いたんです。お義姉さんは事実だと答え、1人以上殺したと言っていました。家族・親戚全員に犯罪行為を秘密にしていると言っていました」と告白した。

 しかし、李氏は7月14日に出演したCBSラジオ「キム・ヒョンジョンのニュースショー」でのインタビューで「兄夫婦があの方(キム・ブソン)に何回か接触した」とキム・ブソンが明かした内容は自分からではなく兄夫婦から聞いたものだと反論。さらに「あの方がおっしゃっている内容は私が知っている客観的な事実とは少し違う」と述べていた。
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