韓国の金富謙首相は「防疫状況が予想より深刻だ」と語った(画像提供:wowkorea)
韓国の金富謙首相は「防疫状況が予想より深刻だ」と語った(画像提供:wowkorea)
韓国では、今月1日から施行された「段階的日常回復(ウィズコロナ)」が非常事態となった。新型コロナウイルス感染症事態以降、一日の新規感染者数がきょうの発表で初めて4000人を超えたことに加え、重症患者が急増しているためである。今のような感染者急増が続く場合、ヨーロッパのように多衆利用施設の営業制限など強力な防疫措置が実施される可能性も排除できないという状況である。

このことについて韓国政府は「ウィズコロナ施行による最初の山だ」とし「非常計画(サーキットブレーカー)を含めた防疫措置強化案を検討する状況だ」として、緊迫した対応案を模索している。

キム・ブギョム(金富謙)首相はきょう(24日)、中央災難安全対策本部会議で「防疫状況が予想より深刻だ」とし「首都圏だけをみると、今すぐにでも非常計画の発動を検討しなければならない緊迫した状況だ」と語った。

また「やっとの思いで開始した日常回復(ウィズコロナ)で、初めての山に直面した」とし「重症患者病床をはじめとした首都圏の医療対応の余力を回復させることが、何よりも急がれている」として、“在宅治療の活性化の定着”を強調した。これは、無症状者や軽症患者が病床を占めていることから、本来集中治療を受けるべき患者たちが病床にたどり着けない状況を懸念した発言である。

専門家たちは「新型コロナの重症患者発生率が2%中盤台に上昇したことで、一日の新規感染者の規模を3000人台ではなく5000人台と認識し、速やかに対応すべきだ」と懸念の声をあげている。

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