韓国政府は、「ウィズコロナ」施行の暫定的中断に関して苦悩している(画像提供:wowkorea)
韓国政府は、「ウィズコロナ」施行の暫定的中断に関して苦悩している(画像提供:wowkorea)
韓国政府は、「段階的日常回復(ウィズコロナ)」施行の暫定的中断に関して苦悩している。「段階的日常回復は後ずさりしない」というムン・ジェイン(文在寅)大統領の公言が、結局1か月も経たないうちに守られないかもしれないという危機に直面している。

韓国政府は、今月1日からウィズコロナの施行を開始した。これまでの封鎖措置を事実上全面解除した措置であった。またこれは、感染者の管理より死者と重症患者の管理に焦点を合わせたものであった。去る9日文大統領は「日常回復を始めてから、再び困難に直面している国が多い」とし「我々は後ずさりすることなく完全な日常回復へと進んでいけるよう、状況管理に最善を尽くしていく」と語った。これは、ウィズコロナの施行後に出された文大統領の最初のメッセージであった。

しかし、ウィズコロナの施行から20日が経つ中、文大統領は重症患者の増加に懸念を示した。文大統領は「医療体系が耐えきれないほど増加することになれば、その時はやむを得ず非常措置(サーキットブレーカー)をとったり、次の段階へと日常回復を進めるのを一時中断したり、防疫措置を強化したりするということがないとは言えない」と語った。

ただ、TVで生放送された「国民との対話」でも文大統領は「5000人または1万人に増える可能性があると考え、準備している」とし「感染者が増加したとしても、日常回復(ウィズコロナ)は中断しないだろう」と語った。

ウィズコロナの施行前は2000人台であった一日の新規感染者は、20余日で4000人台にまで増加している。しかも重症者数は感染者数の「増加幅」を超えている。

韓国政府は「重症患者の病床需要が予想よりもはやく増加している」として、予測の失敗を認めた。

中央事故収拾本部のソン・ヨンネ社会戦略班長は、きのう(23日)の会見で「現在、非常計画措置が必要だとはみていない」としながらも「厳重な状況が続いていて今後好転がなければ、防疫措置を強化したり非常計画の検討まで行われる可能性があることを念頭に置いている」と語った。

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