韓国の李仁栄 統一相(画像提供:wowkorea)
韓国の李仁栄 統一相(画像提供:wowkorea)
韓国のイ・イニョン(李仁栄)統一相はきょう(24日)「終戦宣言は、北京冬季オリンピックをねらって推進しているということは事実ではない」とし「北京オリンピックの状況よって終戦宣言がこのようになると言うことは難しい」と語った。

イ統一相はこの日、ソウルで開かれた記者懇談会で「北京オリンピックと終戦宣言が不可分につながっていると解釈する必要はないとみている」と語った。

IOC(国際オリンピック委員会)は、東京オリンピックの不参加を理由に来年末まで北朝鮮に対して参加資格停止処分を下し、ジョー・バイデン米大統領は北京オリンピックの外交的ボイコットを検討していることを明らかにした。このような状況が続く中、「南北と米・中の首脳が北京オリンピックをきっかけに終戦を宣言するという韓国政府の構想に支障が生じた」という懸念の声があがっている。

イ統一相は、米韓間で論議されている終戦宣言について「まだ協議が完全に仕上がっていない実務的かつ実質的な点がある」とし「(北朝鮮とは)長期的に対話と協力が膠着(こうちゃく)していて、この膠着状態を打開するために非核化交渉を促進させることのできる “終戦宣言”が検討されている」と語った。

また「南北関係は “足踏み状態”のようにみえるかもしれないが、朝鮮半島情勢を対話と関与の方向へと導きながら平和の求心点を見出すための努力は続けられてきた」とし「ムン・ジェイン(文在寅)大統領の米韓首脳会談・国連での終戦宣言提案により、米韓は終戦宣言に対して互いに理解しながら緊密に疎通してきた」と語った。

イ統一相は「まだ断言することは難しいが、朝鮮半島において緊張状態が高まる可能性は低くなっていると私は評価している」とし「これは、南北が対話と協力により進んでいくことのできる流動的な情勢を作り上げているものだと評価する」と語った。

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