実娘に数回暴行、麻薬前科者の父に罰金刑＝韓国ソウル

韓国ソウル市で、暴言を浴びせながら、娘を数回暴行した40代男性に、罰金刑が求刑された。

12日、裁判所によると、ソウル東部地裁刑事12単独パク・チャンヒ判事は、暴行した容疑で裁判に引き渡されたA氏（46）に、先月28日、罰金300万ウォン（約30万円）を課した。

A氏はことし3月、ソウル市ソンパ（松坡）区の自宅で、実娘Bさん（19）に家から出て行くように言ったが、これを断ったという理由で、娘に数回暴行した疑いを受けている。

当時A氏は娘に「もっと前に殺すはずだったのに殺せなかったから、今日殺してやる」などの暴言を吐き、恐怖で後退りするBさんを押して、顔を数回殴った。

A氏は2018年4月に、麻薬類管理に関する法律違反罪で、懲役8か月を言い渡されたことがあると把握された。

裁判部は「被告人が犯行を認め、誤りを反省する点などは有利な情状」とし「被害者が父親である被告人から暴行を受け、深刻な精神的衝撃を受けたとみられる点、被害者と合意されていない点、許しを受けていない点などは不利な情状だ」と量刑理由について説明した。