韓国　きょうのニュース（１０月２６日）

◇盧泰愚元大統領が死去　民主化宣言しソウル五輪に成功　盧泰愚（ノ・テウ）元大統領が２６日、入院先のソウル市内の病院で死去した。８８歳だった。元軍人の政治家で、１９８７年６月に大統領直接選挙制の導入と民主化を宣言した声明（民主化宣言）を出し、同年１２月の大統領選挙で当選。１９８８年のソウル五輪を成功させたほか、大統領在任中にソビエト連邦や中国との国交正常化を果たした。◇原油高対策で油類税２０%引き下げへ　来年４月末まで　政府と革新系与党「共に民主党」は２６日に国会で物価対策に関する協議を開き、最近の原油価格の高騰を受け、ガソリンと軽油、ブタンを主成分とする液化石油ガス（ＬＰガス）に課す「油類税」を来月１２日から来年４月３０日までの約６カ月間、一時的に２０%引き下げる方針で一致した。引き下げ幅は過去最大となる。この措置により、ガソリンは１リットル当たり１６４ウォン（約１６円）、軽油は同１１６ウォン、ＬＰガスは同４０ウォン、それぞれ値下がりすることになる。◇７～９月期の成長率　０．３%にとどまる　韓国銀行（中央銀行）が発表した韓国の７～９月期の実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）は前期比０．３%増加した。新型コロナウイルスの流行「第４波」や供給の制約（ボトルネック）などが響いて民間消費と投資がマイナスとなり、伸び率は０．３%にとどまった。続く１０～１２月期に回復が鮮明化しなければ、２０２１年の４．０%成長達成は厳しくなる。◇サムスントップに罰金判決　麻酔薬違法投与　麻酔薬プロポフォールの違法投与を受けたとして麻薬類管理法違反の罪に問われたサムスングループ経営トップ、李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長に対し、ソウル中央地裁は求刑通り罰金７０００万ウォン（約７００万円）、追徴金１７０２万ウォンの有罪判決を言い渡した。全身麻酔に使われるプロポフォールは、韓国では向精神薬として麻薬類に指定されている。李被告は２０１５年１月から昨年５月にかけ、ソウル市内の美容外科で４１回にわたり医療以外の目的でプロポフォール投与を受けた罪に問われた。◇ワクチンパス目的のＰＣＲ検査は当面無料　有料化も検討　中央事故収拾本部が発表した新型コロナウイルスの感染対策と経済・社会活動の両立を図る「段階的な日常回復」の履行計画草案によると、政府は来月１日から感染リスクの高い施設でワクチンの接種証明書や陰性確認書を提示することで入場を認める「ワクチンパス」を導入する計画だ。防疫当局は当分の間ＰＣＲ検査を無料で行う方針だが、需要が急増すれば施設利用を目的とする検査を有料に切り替えることも検討している。