韓国野党、国政監査で尹美香議員の問題を追求…「利益を得た破廉恥な人」(画像提供:wowkorea)
韓国野党、国政監査で尹美香議員の問題を追求…「利益を得た破廉恥な人」(画像提供:wowkorea)
韓国の国会では22日、女性家族委員会の国政監査が開かれた。この日は女性家族部に対する監査を行い、無所属のユン・ミヒャン(尹美香)議員が以前に理事長を努めていた正義記憶連帯(以下、正義連)の会計不正疑惑について、野党議員から激しい質問が相次いだ。

 野党「国民の力」のヤン・クムヒ議員はこの日、チョン・ヨンエ女性家族部長官に「尹議員は2014年から2020年まで女性家族部に虚偽申請書を提出し、国庫補助金を受け取った」とし、「2012年以降、正義連は24億ウォン(約2億3000万円)相当の女性家族部補助金事業を執行した」と指摘した。

 ヤン議員は「正義連の前身である韓国挺身隊問題対策協議会は、昨年に法人清算手続きを始めており、今年3月には残余財産処分の許可を申請した」とし、「残余財産を国庫に帰属させることができるかどうか不透明な状況だ」と述べた。

 同党のキム・ミエ議員もチョン長官に「被告人ユン・ミヒャン事件の公訴状を見たか」とし、「女性家族部が支給した国庫補助金を6520万ウォン(約628万円)だまし取られた」と述べた。

 キム議員は「尹氏が昨年9月14日に起訴されたが、女性家族部は還収措置をとらなかった」とし、「裁判中なら(還収を)しないという法的根拠があるのか」と質問した。

 チョン長官は国庫補助金還収問題について「(正義連の)残余財産が6520万ウォンよりもっと多いことを確認した」とし、「還収できるように措置した」と答えた。

 キム・ジョンジェ議員は、ソウル市が慰安婦のために設けた施設「記憶の場」に、一部対象者の名前が抜けている一方、尹議員の名前が刻まれている点を問題視した。

 キム議員は「私が記憶の場に行ってみたが、そこにユン・ミヒャンという名前があった」とし、「ユン議員は慰安婦のおばあさんたちを利用して自分の利益を得た本当に破廉恥な人」と声を高めた。

 チョン長官は「ソウル市の事業なので、こちらが勝手に消すことはできない」と述べた。

 一方、与党陣営の議員たちは同日、尹議員に対する野党の攻勢が度を過ぎていると反論した。

 共に民主党のクォン・インスク議員は「記憶の場に(名前が)落ちている対象者は1人だけ」とし、「ほとんどの人の名前が、仮名として記載されている。また、尹議員のほかにも、建設当時に関係があった挺対協代表の名前が30人以上刻まれている」と説明した。

 共に民主党から除名された無所属のヤン・ウォンヨン議員は野党議員に向けて、「同僚議員を"誰々さん"、あるいは名前だけで呼ぶのは失礼だ」とし、「"議員"という呼称を使うのが基本」と指摘した。
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