国政監査で質問に答える李仁栄氏(国会写真記者団)=21日、ソウル(聯合ニュース)
国政監査で質問に答える李仁栄氏(国会写真記者団)=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は21日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの発射実験を相次いで行っていることについて「北がなぜ核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を行わないのか。それは決定的破局を望んでいないからだとみられる」とし、「別の面では対話を模索しているように見える」との考えを示した。国会外交統一委員会による外交部と統一部に対する国政監査で、保守系最大野党「国民の力」所属で元北朝鮮駐英公使の太永浩(テ・ヨンホ)議員の質問に答えた。  国家安全保障会議(NSC)常任委員会が19日に北朝鮮のSLBM発射実験に対し「深い遺憾」を表明したなか、統一部のこうした判断は適切なのかと問われると、李氏は「統一部とNSCの基本的立場は一致している」と述べた。 その上で、北朝鮮がミサイルの発射を続ける一方で核実験やICBM発射などの戦略的行動を行わないのは、対話を模索する意図があると受け止めていると発言の趣旨を説明した。 これに先立ちNSC常任委員会は、政府が朝鮮半島平和プロセスを進展させるために米国、中国、日本、ロシアなど主要国と活発に協議している中での北朝鮮のミサイル発射に深い遺憾を表し、北朝鮮に対し早期の対話再開を促した。
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