中国・ロシア連合艦隊による津軽海峡通過に「中国国民」が歓喜する理由=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国・ロシア連合艦隊による津軽海峡通過に「中国国民」が歓喜する理由=台湾報道(画像提供:wowkorea)
中国・ロシアの10隻の艦艇による連合艦隊が18日に津軽海峡を通過したことを受け、中国では反米の気運が高まっている。

 中国メディアこの「事件」を大々的に報道し、国民も非常に好意的な反応を示している。その背景には、今回の行動が中国と対立関係にある米国に中ロ間の戦略的パートナーシップを誇示し、米国による台湾海峡の軍艦航行をけん制するものと見られていることがある。

 中ロ海軍は今月14日から17日の間、ロシアのピョートル大帝湾で「海上聯合2021」と名付けられた連合軍事演習を敢行。翌18日には両国合計10隻の艦艇で編成された艦隊が津軽海峡を通過した。日本側はこれに対し「注視している」としたが、艦隊が通過した地点は日本の領海ではないため、国際法違反にはならない。

  米国は近年、東シナ海・南シナ海及び台湾海峡における「航行の自由作戦」を唱え、当該地域に艦艇や軍機を派遣している。それとともに、台湾との関係強化にも力を入れており、これに対し中国が強く反発している。

 中国は米国などの軍艦が台湾海峡を通過するたびに抗議しており、軍事演習や台湾空域への軍機侵入の頻度を上げている。

 今回の中ロ艦隊による津軽海峡通過も、同様の理由から行われたものと見られる。米国の軍艦が台湾海峡を自由に航行するのなら、中国は米国の同盟国である日本の津軽海峡を航行するというわけだ。

 中国メディアは今回の行動に参加した艦艇の性能や日本での反応、戦略的意義などを大々的に報道。さらに、この行動が米国艦艇の台湾海峡通過に対するけん制であることを強調している。
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