米国、ヤンセン接種者の追加接種「交差接種など柔軟性が必要」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
米国、ヤンセン接種者の追加接種「交差接種など柔軟性が必要」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、ジョンソン&ジョンソンのヤンセンワクチンを追加接種(ブースターショット)の際、交差接種を考慮すべきだと主張した。実際、ヤンセンワクチンは、同じヤンセンワクチンを追加で接種するより、メッセンジャーリボ核酸(mRNA)系のワクチン接種するほうが、効果が高いことが分かった。

17日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、ファウチ所長は、ABC放送に出演し「ヤンセンワクチン接種者に、モデルナやファイザーワクチンを追加接種すると、ヤンセンワクチンを追加接種したときより、抗体を誘導する数値は、はるかに高くなる」としながら「米国食品医薬品局(FDA)は、すべてのデータを比較して、承認するかどうかを決定する」と述べた。

本来、接種したワクチンとは別のワクチンを投与し抗体を増幅させる、いわゆる交差接種は、安全上の問題をはじめ、大衆の混乱を引き起こす可能性があるという理由で、多くの懸念が提起されている。交差接種は、科学者や政府専門家の間で議論されているが、まだ正式に交差接種するかどうか決定はしなかったと、ブルームバーグは伝えた。

これに先立ち、米国FDA諮問機関であるワクチン・生物医薬品諮問委員会(VRBPAC)は14日、モデルナワクチン、15日にはジョンソン・エンド・ジョンソンのヤンセンワクチンの追加接種を推奨した。今後二種のワクチンは、FDAの緊急使用許可と米国疾病予防センター(CDC)の接種推奨を経て、追加接種が行われる。

ファウチ所長の今回の発言は、ヤンセン接種者がモデルナやファイザーなどmRNA系のワクチンを接種する場合、抗体レベルがはるかに高くなるという研究結果に基づくものである。ファイザー、モデルナワクチンとは異なり、ヤンセンはアストラゼネカ(AZ)と同様に、ウイルスベクター系のワクチンである。

米国国立衛生研究所(NIH)が、450人の志願者を対象とした臨床試験の結果、ヤンセン接種者がモデルナワクチンを追加接種すると、抗体レベルが15日以内に76倍、ファイザーワクチンを接種すると35倍に増加することが分かった。一方、同じヤンセンワクチンで追加接種したときの抗体レベルは4倍増にとどまった。

ただし、VRBPACは、副反応などを検証する時間的余裕が不足している理由で、今回のヤンセン追加接種に、交差接種の内容は含まれなかった。実際、一部研究結果によると、若い男性がmRNA系列のワクチンの接種により、心筋炎のリスクが高まることが分かった。

ファウチ所長は、米国の保健当局がヤンセンワクチン接種者の追加接種に対し、柔軟性を発揮すべきだと主張した。彼は「ヤンセン接種者が、ヤンセンまたは他のワクチンを接種するために、ある程度の柔軟性があると信じている」とし「ワクチンを接種すれば、われわれは家族と一緒に休日を楽しむことができる」とワクチン接種を呼びかけた。

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