米FDAの諮問機関であるワクチン・生物医薬品諮問委員会(VRBPAC)はこの日、評決において満場一致でヤンセンワクチンのブースター接種を承認するよう勧告したと、ニューヨークタイムズとCNNが報道した。
これにより米国で承認されたファイザーとモデルナ、ヤンセンの3種の新型コロナワクチンは全て、FDA諮問委員会からブースター接種の勧告を受けたことになる。
諮問委員会は、1回の接種で終わるヤンセンワクチンを接種してから2か月が過ぎた後にヤンセンワクチンのブースター接種を受けるようにした。接種対象はファイザー・モデルナのブースター接種とは異なり、18歳以上の全ての成人へと大幅に拡大された。
ファイザーとモデルナワクチンのブースター接種の場合、65歳以上の高齢者と18歳以上の成人のうち基礎疾患があったり職業的に新型コロナへの露出が多い高危険群だけが接種するよう勧告されている。
またFDAは「ヤンセンワクチンを接種した人がブースター接種で、ヤンセンワクチンのかわりにファイザーやモデルナワクチンを接種する “交差接種”を承認する案を検討する可能性がある」と伝えた。
ヤンセン側の関係者たちはこの日の会議で「臨床試験の結果、ワクチンを接種してから2か月または6か月後にブースター接種をしたことで抗体の水準が高まった」として、ブースター接種の承認の必要性を主張した。
多くの諮問委員たちは「ヤンセンワクチンの場合1回の接種により十分に強い効果を提供できないため、2回目の接種が重要だ」と伝えた。また一部の委員たちは「ヤンセンワクチンは初めから2回接種するようにするべきだった」という意見を出した。
FDAはこの日の諮問委員会の勧告を基に、近いうちにヤンセンワクチンのブースター接種の承認について決定する予定である。諮問委員会による勧告には拘束力はないが、通常FDAは諮問委員会の勧告を受け入れている。
FDAがヤンセンワクチンのブースター接種に対して緊急使用を承認し、その次に米疾病予防管理センター(CDC)による接種勧告が出されることで、実際のブースター接種が始まることになる。
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