13日、省・中央機関の公務員や軍事機関関係者が国防発展展覧会の観覧に訪れた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
13日、省・中央機関の公務員や軍事機関関係者が国防発展展覧会の観覧に訪れた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが、朝鮮労働党創建76年記念日(10月10日)に合わせて開幕した国防発展展覧会に来場者が詰め掛けていると連日報じている。国防展覧会の開催を内部結束の手段として積極的に活用しているようだ。

 展覧会は平壌で11日に始まった。朝鮮中央通信は14日、「わが国家の屈強な防衛力が凝縮された国防発展展覧会に対する社会的関心が高まる中、観覧の人波が続いている」と伝えた。13日には省・中央機関の公務員や軍事機関関係者などが来場したという。

 党機関紙の労働新聞は13日付の1面で、展覧会開催を受けた各地の労働者や農民たちの「誇り」を大きく伝えた。14日の2面には、12日に党中央委員会と市・郡・連合企業所の党責任幹部、省・中央機関の公務員、出版報道部門の幹部、報道関係者が観覧したとして写真を掲載した。

 こうした積極的な報道は、北朝鮮が最新兵器を開発するなどして強力な国防力を備えたと、住民に自負させる狙いがあるとみられる。新型コロナウイルス対策の国境封鎖と国際社会による北朝鮮制裁が長引いている上、自然災害も発生し、住民は疲弊している。関心を他にそらして体制への忠誠心を高めたい思惑があるようだ。


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